グレショー「おしりと御飯」を考察してみる
Aぇ!groupの番組「THE GREATEST SHOW-NEN」
↓番組のHPから引用した「番組概要」です。
Aぇ!groupが一流舞台演出家&脚本家とコラボ!
Aぇ!groupのレギュラー番組...そのコンセプトは”本気の舞台”。
コメディからシリアス劇まで様々な演劇を通して、Aぇ!groupが成長していく番組です!
今週で福田転球さん編が最終回でしたね。
舞台のタイトルが「おしりと御飯」
二回目のアリス公演と同じく「よくわからん」が第一印象のお話でした。
アリスはそもそも原作の童話がよくわからんのでよくわからんのですが(((
「おしりと御飯」は完全に福田さんの世界観ですから、本当によくわからんのです。
私の理解力がないのか、何か伝えたいことがあるのはわかるけど、何かわからなくて、もどかしくて、私は番組が終了するなり頭を抱えました。
あらすじを書く時間がないので、このブログを見た人がグレショーを視聴済みであることを祈ります。
(ネタバレ注意)
考察
今回正門くんが演じた「謎のヒョウ柄の人物」
最後は主人公「人情」のオカンやったとわかりましたね。
そして、ラストの人情とオカンのシーンからタイトルの「おしりと御飯」は人情にとってのオカンの思い出だ、とはわかります。
でも、なんで、オカンが登場したら時が戻る?
いや、全部人情の夢なのでそういう物と言われれば納得するしかないんですが、
考えてみると、オカンが登場し、時を戻す時はいつも人情を助けるためだったように思います。
- ホームレスのコミュニティから遠ざける
- バイトでの失敗をなかったことにする
などなど、、
人情が体験するシャバには危険な人たちがたくさんいましたね、
ちなみにハクビシンも人に危害を加える害獣です。
そう思うといろいろわかってきそうです。
ラスト謎の人物がオカンとわかるシーン
オカンの「愛しとったよ」に説得力が出てきますね、オカンはいつもシャバに出た人情を見守り、助けていました。
しかし、子育てから逃げた母が「ずっと愛しとったよ」は普通に考えておかしいので人情が作り出した優しいオカンの偶像のような気もしますが・・・
にしてもリアル米とリアル尻叩きは笑いました。いい音鳴ってましたね。
そして1つキーになりそうな台詞
「我々はずっとここから出られないのです。あー、しんど。」
これは看守の台詞ですが、誠也君の声色が急に変わることから最初に出てきた語り部の台詞とも取れますね。
ここからは完全に私の妄想ですが
看守の言う”ここ”とは社会だと思っています。
人情は出所するタイミングでヤクザから足を洗い、カタギとして生きていくと決めています。
夢ではオカンが必要なときに助けてくれますが、現実ではそうはいきません。
社会は危険や理不尽でいっぱいです。
だから、ラストシーンでオカンは世間知らずで不器用な人情が社会復帰に向けて希望の歌を歌うのを心配そうに見つめていたのではないでしょうか。
そのときオカンの立ち位置が檻の向こうでした。
人情がこれから出て行く社会ではない方、語り部のいう”ここ”ではない方、にいることから、やはり”助けてくれるオカン”は人情の夢の中だけの存在だったのでしょうね。
人情の社会復帰は厳しそうです。
「おしりと御飯」はラストにいくにつれて物語のキーを伝えてくれるのでわからない中にもヒントをくれる優しい作品でしたね。
「おしりと御飯」を見終わったときと同じ感情になったアニメ
見出し通りなのですが、一度「おしりと御飯」のように一見よくわからない作品にであったことがありまして、
タイトルは「さらざんまい」
何年か前にノイタミナで放送してたアニメオリジナルの作品です。
男の子たちがカッパになって欲望の化身の尻こだまを抜く、っていうまあこれだけ聞いたら日本昔話かって感じのアニメなんですが、
絵はポップだし、急に歌い出すし、敵はカワウソだし、謎に「ア」って書いた丸い標識がたくさん出てきます。本当によくわからん。未だにわからん。
でも、作画やモチーフに反して登場人物のバックグラウンドがかなりシリアスで、よくわからないのに完結まで作品にぐっと目を引きつける魅力があります。
考察好きには超おすすめしたいアニメです。